以前、レンズにカビを生やしてしまい、そのクリーニングに結構な出費を強いられた筆者は、以降はカメラとレンズを防湿庫に保管しています。そのとき購入した防湿庫は故障することなく約18年間も働き続けてくれたのですが、最近は機材が増えてきたため思い切って買い替えました。
そこで今回は、防湿庫に入れていた機材の量、古いものと新しいもの仕様や使い勝手の違いなどをレビューしたいと思います。
目次
東洋リビング オートクリーンドライ ED-165CATP2(B) 162Lを購入
これまでに使用していた防湿庫は、東洋リビング オートドライ ED-103S(上の写真左。以下、ED-103S)。そして、今回購入したのは、同じメーカーのオートクリーンドライ ED-165CATP2(B) です(上の写真右。以下、ED-165CATP2(B))。
ちなみに、古い方のED-103Sの定価は45,800円で(購入価格はもう少し安くなっていたかも)、これが約18年間も故障せずに動いていたのですから、コスパはかなり良いですよね。
容量と外形寸法の比較
数値の違い
容量と外形寸法の数値を比較すると、次のようになります。
型番 | 容量 | 外形寸法 |
---|---|---|
ED-165CATP2(B) | 162L | W423×H1183×D406㎜ (D406㎜=本体380㎜+背面の除湿ユニット26㎜) |
ED-103S | 103L | W400×H832×D395㎜ (D395㎜=本体354㎜+扉の取手15㎜+背面の除湿ユニット26㎜) |
収納する機材の量
ED-103Sに収納した状態、ぎゅうぎゅう詰めです
所有している機材をED-103Sに収納した状態です。なんとか入ってはいるのですが、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいるので、奥の方の機材がかなり取り出しにくいです。
これを全部出して、ED-165CATP2(B)に移します。
防湿庫から出しました
収納していた機材は、次のものです。
ED-165CATP2(B)には余裕で収納できました
当然ですが、余裕で入りました。奥の方にスペースがけっこう余っている棚もあります。
上下にも空間があるので、これなら棚を追加しても良さそうです。
引き出し棚が使いやすい
今回、ED-165CATP2(B)に買い替えた大きな理由のひとつが、棚が引き出しになっていること。これで、奥の方に入れたレンズの出し入れが、かなり楽になりました。
光触媒で防カビ・抗菌・消臭作用
出典:www.amazon.co.jp
湿度を低く保っているだけでは、カビを完全には防げない場合もあるそうです。
そこで、ED-165CATP2(B)には、光触媒機構を備えた電子ドライユニットが搭載されています。光触媒機構は、LED光連続照射と循環対流システムにより、カビ菌、空気中浮遊物質(ガス状の臭気)、微細不純物を分解・除去するもの。これで、防カビ・抗菌・消臭作用が連続して発揮されるので、より安心感がもてますね。
ということは、これまでED-103Sに入れていた下記の防カビ剤は不要になるのか…。なのですが、使用中の防カビ剤の有効期限(1年間)がまだ残っていて、捨てるのはもったいないのでED-165CATP2(B)に入れたいと思います。
デジタル温湿度計も購入
ED-165CATP2(B)に付属の温湿度計はアナログなのですが、これだと少し見にくいと感じていたため、オプションのデジタル温湿度計も購入です。2本のネジで留めるだけなので、簡単に交換できました。デジタル温湿度計は、表示される湿度の数字が大きくて、とても見やすいです。
ただ、部屋を明るくしているときはいいのですが、カーテンを締め切ったりして部屋が暗いと液晶の表示が見えにくくなってしまいます。まあ、これくらいは仕方ないですかね…。目を凝らせば見えますし、どうしても見たければ部屋を明るくすればいいのですから。
庫内にはLEDバーライトが2つ、タッチスイッチ式
明るくなって便利、ただし眩しすぎ
ED-165CATP2(B)の庫内左側、扉付近にLEDバーライトが2つ設置されています。タッチスイッチ式なので、軽く触れるだけで点灯/消灯することが可能。LEDバーライトを点灯させると、奥の方まで照らしてくれるので、カメラやレンズの出し入れの際には重宝しそうです。
ただし、LEDの光がかなり眩しく、とても直視できません。点灯したら目を逸らさないと耐えられないくらいなので、庫内を覗く角度に制限が出てしまいます。もう少し暗いか、調光できたら良かったなと思います。
タッチスイッチの青色LEDは雰囲気があって◎
タッチスイッチ部には、常時点灯する青色LEDが内蔵されています。これなら、暗いときでも簡単にスイッチを見つけることができて便利です。
また、この青くて淡い光は、(特に部屋を暗くしたときに)雰囲気が出て良いと思います。
おわりに
今回の撮影はすべてiPhone 7(ちょっと古い!)で行いました。なぜなら、いつも撮影に使っているNikon D850も写真に入れたかったからです。なので、画質はそれなり。
それから、iPhone 7のせいではないのですが、床の茶色があるとホワイトバランスが崩れがちですね。さらに、蛍光灯の光に少し自然光が混ざっていることも、ホワイトバランスが崩れる要因になっているみたいです。
それはさておき、レンズにカビを生やさないために防湿庫はとっても有効ですし、インテリア性もあってなかなかカッコいいのではないでしょうか。防湿庫の導入を検討しているカメラ愛好家の人たちに、今回のレビューが参考になれば嬉しいです。ちなみに、古い方のED-103Sは、リサイクルショップ行きです。