【レビュー】Carl Zeiss(カールツァイス) Planar T* 1.4/85 ZF with Nikon D610

 現在、手元にあるカールツァイスのレンズは、ニコン用のZFマウントとハッセルブラッドVシステム用を合わせて8本。そのうち4本がプラナー(Planar)です。

 プラナーという名は、初代のものの光学設計が完全に前後対称で、歪曲収差が抑えられ像の平坦性に優れていたので、ドイツ語で「平坦」を意味する「Plan(プラーン)」からきているとのこと。そのうち85mm F1.4のプラナーは、絞り開放付近でのキレイなボケと、数段絞り込んだ際の精緻な描写で、ポートレイト撮影用として評価されていますね。

 というわけで今回は、手元にあるCarl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZFと、撮影した写真を紹介したいと思います。写真はけっこうたくさんあるので、3ページに分けています。

Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZFのスペックなど


出典:www.e-trend.co.jp
 COSINA(コシナ)製、ニコンFマウント(Ai-S)互換のZFマウント、2006年発売。詳細スペックは、以下のようになります。

Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF
レンズ構成 5群6枚
画角 28.5゚/24゚(対角線/水平線)
絞り羽根枚数 9枚
絞り値 f/1.4~f/16
撮影距離 1m~∞
最近接撮影範囲 24cm×36cm
フィルター径 φ72mm
最大径×全長 φ77mm×62mm
重量 570g
対応マウント ニコンAi-S

作例① 公園

 使用したカメラは、Nikon D610。有効画素数は2426万画素のFXフォーマット(フルサイズ)です。

公園の木々など

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/90, F1.4, ISO 100


 開放のF1.4。葉の部分は柔らかい印象ですが、街灯の輪郭や装飾部分の描写はシャープです。


Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/350, F1.4, ISO 100


 開放のF1.4。

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/250, F2, ISO 100


 一段絞ってF2。

 F1.4だと、画的に柔らかすぎる感じがしますし、後ろの玉ボケも少しうるさいかもです。F2の方が、一枚一枚の葉とその折り重なりがキレイ。


Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/180, F2, ISO 100


 一段絞ってF2。手前にピントを合わせて、後ろをボケさせています。

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/180, F2, ISO 100


 こちらも、一段絞ってF2。上とは逆に手前をボケさせて、後ろにピントを合わせています。

 F2でのボケは、前後とも素直でキレイだと思います。

 そして、この2枚は、画面を横切る被写体にピントを合わせたかったのですが、真正面ではなかったため、F1.4だと被写界深度が浅すぎて、うまくピントが合いませんでした(F2でも合ってませんが、F1.4よりはマシということで…)。

公園の遊具

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/250, F1.4, ISO 100


 開放のF1.4。

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/180, F2, ISO 100


 一段絞ってF2。

 F1.4も悪くはないですが、F2の方が光沢のある質感がより表れているように見えます。また、F1.4では周辺光量の低下が多少あり、中央部分がややソフトな感じになっています。


Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/180, F1.4, ISO 100


 開放のF1.4。

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/90, F2, ISO 100


 一段絞ってF2。

 F1.4だと、やはり多少の周辺光量の低下と中央部分のソフトさがあります。F2になると、柔らかい描写と解像度のバランスが上手くとれているように思います。


Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/45, F2.8, ISO 100


 2段絞ってF2.8。これくらい絞らないと、滑り台の手前から奥までピントが合いません。そして、写真の左端にある縦線を見ると分かるように、歪みのなさが優秀です。


Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/500, F1.4, ISO 400


 開放のF1.4。

Nikon D610, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF, 1/180, F2.5, ISO 400


 1段半絞ってF2.5。

 F1.4だと、こうした被写体では線が弱くなってしまう感じですし、二線ボケで後ろの滑り台や電柱の像が少し乱れてしまっています。F2.5の方は被写体の輪郭がシャープで、後ろのボケも素直でキレイ。


※価格は2017年6月17日時点のものであり、変更されている場合があります。

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