年末年始に、那須の実家に帰省してきました。カメラはHASSELBLAD 500C/M、レンズはCarl Zeiss Planar C100mm F3.5 T*、フィルムはKodak T-MAX 400です。今回は家の中を撮ってみました。
まず紹介したいのが上の写真。高いところにある物を取ったりするときに使う台で、“上がり台”と呼んでいます。とても古いもので、たぶん自分が生まれる前からあるはず。現在も使っています。今回の撮影では、上がり台が三脚代わりに活躍してくれました。
そして、この部屋は“座敷”と呼んでいて、16畳ある部屋です。奥に見えるのは仏壇。
座敷と隣接して、
この引き戸の向こうに8畳の部屋が2つあり、引き戸を取り外せば合計32畳の大きな部屋になります。昔はこのスペースで結婚式などを行ったそうです。自分の両親はここで結婚式を挙げました(その写真を見たことがあります)。ひいおじいちゃんの米寿のお祝いもここでしました(これは小学生の頃だったので、覚えています)。
鴨居の上に飾られているものの中には、
ひいおじいちゃんがもらった感謝状や勲六等、ひいおばあちゃんがもらった感謝状があります。勲六等は、ひいおじいちゃんが町長をしていたので、おそらくそれで授与されたんだと思います。
神棚。その下の柱には、
振り子時計があります。ガラスに記されているのは「勲六等瑞宝章叙勲記念」という文字。昭和45年に贈られたものですが、今でもちゃんと動いていて、各時と半には鐘を鳴らしてくれます。
神棚の下にある床の間には、掛け軸がかけられています。じいちゃんが掛け軸が好きで、時々変えてるみたいなんですが、あまり注視したことはありません(笑)。
床の間に脈絡なく置かれている、旅行土産らしきもの。
感謝状の反対側にある柱に飾られている白い紙でできたものは、神道で使う「紙垂(しで)」というのかな?
これら以外に、座敷には生活感が非常に漂うものもあります。
箪笥が二竿。入りきらない衣服が箪笥の上に置かれています。
その前には、
物干しハンガー。
横には、
座布団。
箪笥の上の柱に、
とても古い下野新聞と中央新聞が飾られています。そのどちらにも「帝國萬歳」の文字が。
反対側にも、
箪笥が一竿。
その上には、
姉が小学生のときに町の体操大会でもらった賞状とメダルが飾られています。ちなみに、鉄棒が6位、マットが3位で、メダルはマットの方です。
廊下に面した障子は破れたまま。以前はじいちゃんが貼り直していたのですが、歳をとってからやらなくなってしまいました。
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