2台のPCをマイニング仕様に改造【既にあるパーツで初期費用を削減】

マイニングPC
 筆者の部屋には、長時間稼働しているPCが2台あります。それらを見ているうちに「これを使ってマイニングをすれば、初期費用とランニングコストが抑えられて効率的かも!?」と思いまして、実際にマイニングができるように改造してみました。

 というわけで今回は、どんなPCをどのように改造したかについて書いてみたいと思います。



1/2台目:Shuttle DS437Tにグラボを4枚追加

ベースはスモールファクターのベアボーンキット、Shuttle DS437T

Shuttle DS437T
出典:www.shuttle.eu
 ベースにしたのは、スモールファクターのベアボーンキット、Shuttle DS437Tです(以下、DS437T)。OSとメモリ、2.5インチストレージを別途追加して使用していました。

 主な仕様は以下のとおり。

■DS437Tの主な仕様(OS、メモリ、2.5インチストレージは筆者が別途追加)
・OS:Windows 10 Home 64bit
・CPU:Intel Celeron 1037U(1.8GHz)
・メモリ:DDR3 8GB(Team DDR3 1600MHz PC3-12800 1.5V 4GB×2)
・起動ディスク:2.5インチSSD 120GB(Silicon Power S60 SATA3 120GB)
・有線LAN:1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
・無線LAN:802.11b/g/n

 ここにUSB外付けハードディクスを接続して有線LANで共有し、ファイル・メディアサーバーとして24時間稼働させていました。

無線LANカードを取り外して、mini PCIe→PCIe×1変換アダプタを接続

Shuttle DS437T mini PCIe→PCIe×1変換アダプタ
 DS437Tはマザーボードのmini PCIeスロットに無線LANカードが装着されています。これを取り外し、mini PCIe→PCIe×1変換アダプタを購入して接続しました。

 購入した変換アダプタは、次の製品です。


※価格は2018年6月12日時点のものであり、変更されている場合があります。以下同。

PCIe ライザー アダプタカードを接続

PCIe ライザー アダプタカード
 mini PCIe→PCIe×1変換アダプタの先に、PCIe ライザー アダプタカードを購入して接続しました。PCIe ライザー アダプタカードの固定は、DS437TのVESAマウントキットを取り付けるネジ穴に余っていたネジを付け、それを支えにして、両面テープと結束バンドを使って行っています。

 ちなみに、写っている冷却ファンは、DS437Tを冷却するために以前から使用していたものです。

 購入したPCIe ライザー アダプタカードは、次の製品です。

ライザーカードを使用して、グラボを4枚接続

グラフィックボード4枚
 PCIe ライザー アダプタカードのUSBポートには、ライザーカードを購入して接続し、そこに4枚のグラフィックボードを購入して接続しました。

 なお、グラフィックボードを接続すると、DS437Tに内蔵のIntel HD Graphicsは強制的にオフになってしまいます(BIOSでも選ぶことはできないようです)。そのため、ディスプレイはグラフィックボードの方に接続しています。

 ちなみに、グラフィックボードが倒れないよう、手元にあったプラスチックのメッシュ板を切って折り曲げたものとダブルクリップを使って固定しています。下に敷いているのは、ノートPCの冷却台として使っていたアルミ板です。

 購入したライザーカードとグラフィックボードは、次の製品です(上の写真のグラフィックボードは、左からPalit Microsystems GeForce GTX1070 8GB DUAL、玄人志向GF-GTX1060-E6GB/OC2/DFが2枚、MSI GeForce GTX 1080 ARMOR 8G OCです。いろいろ試してみたくて、こんな構成になりました)。

グラボの後ろに冷却ファン

冷却ファン
 グラフィックボードを冷却するため、80mmファンと140mmファン、無印良品のデスクファンを設置しました。いずれも既に所有していたものです。

電源ユニットはサイズ 鎌力プラチナ600W、ラックの1段下に設置

鎌力プラチナ600W
 グラフィックボードや冷却ファンなどの電源は、既に所有していたサイズ 鎌力プラチナ600Wから供給しています。80PLUS PLATINUMなので、変換効率はかなり高いですね。スペースの都合で、ラックの1段下に設置しました。

ATX24ピンコネクタ 「PS ON」(緑)と「Ground」(黒)をクリップで直結
 なお、電源ユニットを単体でオンにするために、ATX24ピンコネクタの15 ピンと 16 ピンをクリップで直結しています(写真は、別の電源ユニットで再現したもの)。使用する際には、コネクタの上から絶縁テープを巻き付けています。

鎌力プラチナ600W
出典:www.scythe.co.jp

80PLUS認証のグレードと負荷率・変換効率
グレード 負荷率20% 負荷率50% 負荷率100%
TITANIUM 92% 94% 90%
PLATINUM 90% 92% 89%
GOLD 87% 90% 87%
SILVER 85% 88% 85%
BRONZE 82% 85% 82%
STANDARD 80% 80% 80%

電源ケーブル各種も用意

 グラフィックボードとライザーカードに電源を供給するため、以下のケーブルを購入して接続しました。

グラボ4枚マイニング仕様のDS437Tが完成

マイニングPC
 このようにして、グラフィックボードを4枚搭載したマイニング仕様のDS437Tが完成しました。

2/2台目:メインで使用している自作PCのケース外部にグラボを1枚追加

自作PC ケース外部にグラボを1枚追加
 改造したもう1台は、仕事でメインに使用している自作PC。だいたいですが、1日に12~14時間くらいは起動させています。これに、玄人志向GF-GTX1060-E6GB/OC2/DFを購入して取り付けました。

 ただし、グラフィックボードを普通に取り付けるとPCケース内部の温度がかなり上がってしまい、他のパーツに影響してしまう心配があります。そのため上の写真のように、電源ケーブルを外に引っ張り出し、ライザーカードと結束バンドを使って、ケースの外に取り付けました。

■メインで使用している自作PCの主なスペック
・OS:Windows 10 Home 64bit
・CPU:Intel Core i7-6700 3.40GHz(ターボ・ブースト時 4.00GHz)
・マザーボード:GIGABYTE GA-Z170XP-SLI(rev. 1.0)
・メモリ:32GB(TEAM DDR4 PC4-19200 2400MHz、8GB×4枚)
・起動ディスク:M.2 SSD 256GB(PLEXTOR PX-256M8SeG)
・データ編集作業用ドライブ:M.2 SSD 512GB(SAMSUNG M.2 SSD 970 PRO 512G)
・データ保存用ドライブ:HDD 2TB(Western Digital WD Green WD20EARX)
・電源ユニット:剛力短2プラグイン600W 80PLUSブロンズ

ワットチェッカーは必須

ET30D
 マイニングでどれくらいの電気代がかかるのかは、チェックしなくてはならない重要なポイント。それを知るために、ワットチェッカーは必須アイテムですよね。

 筆者は以前にDS437Tやメインで使用している自作PC、それ以外の自作PCの消費電力を計測するためにET30Dを購入していたので、それを使いたいと思います。

かかった費用は…

お札 小銭
出典:www.ac-illust.com
 今回の改造でかかった費用をまとめると、次のようになります(価格は購入時のもの)。

DS437Tの改造費用
・mini PCIe→PCIe×1変換アダプタ……2,200円
・PCIe ライザー アダプタカード……2,599円
・ライザーカード(6枚セット)……4,999円
・Palit Microsystems GeForce GTX1070 8GB DUAL(中古)……43,556円(うち送料756円)
・玄人志向GF-GTX1060-E6GB/OC2/DF(中古)……30,056円(うち送料756円)
・玄人志向GF-GTX1060-E6GB/OC2/DF(中古)……31,440円(うち送料756円)
・MSI GeForce GTX 1080 ARMOR 8G OC……65,980円
・SATA電源→ ペリフェラル4ピン変換ケーブル……367円
・SATA電源→PCIe6ピン変換ケーブル 2個セット……698円
・PCIe8ピン分岐ケーブル 2個セット……1,400円

メインで使用している自作PCの改造費用
・玄人志向GF-GTX1060-E6GB/OC2/DF(中古)……29,556円(うち送料756円)

※以下は、既に持っていたものなので0円としています。
・DS437T(OS、メモリ、2.5インチSSDを含む)
・冷却ファン(3個)& デスクファン
・電源ユニット サイズ 鎌力プラチナ600W
・メインで使用している自作PCの各種パーツ
・ワットチェッカー ET30D

 合計は21,2701円です。ただし、購入の際にたまっていたポイント使用し、購入によってポイントがたまったので、それらを差し引いて考えると、実質的な負担は194,975円でした。

おわりに

 以上のように、2台のPCを、計5枚のグラフィックボードでマイニングを行う仕様に改造するのにかかった費用は、約20万円になってしまいました。ですが、新規にマイニングPCを組むよりは、だいぶ費用が抑えられたのではないかと考えています。

 そして問題は、マイニングでどれくらいの利益が出て、改造費用はいつ回収できるのかということ。これについては、別記事で書きたいと思います。まあ、半分以上は趣味で改造したようなものなので、利益にはそんなにこだわらないですけどね。

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